2021/02/15 10:40

2021年2月9日付 山形新聞経済欄にて掲載されました!

 


 土産品卸などのマウントスマイル(米沢市)が企画開発した「酒田の塩 浅漬けの素」が、農林水産省主催の「フード・アクション・ニッポンアワード2020」を受賞した。全国1019の応募産品の中から10品だけに贈られる最高賞で、海産物の味を生かした点が高く評価された。審査に加わった流通企業の販路を使って売り出される。

 「酒田の塩 浅漬けの素」は香辛料製造の大正館食品(天童市)と共同で開発した。本県沖の海水を煮詰めた「酒田の塩」(酒田市)の天然塩のほか、昆布やノリの粉末を使用し、野菜のうま味を引き出す。キュウリやカブに加え、米沢市特産の「雪菜」の浅漬けもお勧めという。

 アワードの審査員からは「海産物の味がよく出る浅漬けは特徴的。コロナの影響で内食が進む中、保存が利き、野菜をおいしく食べられる」と講評された。選出企業となった国分グループ本社から販売支援を受ける。

 マウントスマイルは県内の特産品を使った商品の企画・開発を手掛ける。同アワード2018では「つや姫チーズ煎餅」を出品し、入賞の100産品に入った。これまでコメや果物の菓子を開発してきたが、海の味覚を生かした商品は初めての挑戦だった。

 パッケージにもこだわった商品が多く選ばれる中、受賞に同社の鈴木博人所長は「とてもびっくりした。包装は簡素だが、味にはとても自信があり、それが認められてうれしい」と話した。

 150グラム入り540円。道の駅田沢(米沢市)よねおりかんこうセンター(高畠町)庄内観光物産館(鶴岡市)など県内観光施設、マウントスマイルのネットショップで販売している。問い合わせは同社0238(22)5941。ホームページはhttps://mountsmile.theshop.jp/